デザインや教育の分野で広く活用されているイメージスケールは、1970年代から研究開発され、NCDのオリジナルシステムとして広く浸透してきました。今回のセミナーでは、その成り立ちをおさらいしながら、「感性のものさし」として独自の進化をしてきたイメージスケールの歩みを振り返ります。さらに、第三の軸であるCLEAR-GRAYISH軸にフォーカスし、質感やテクスチャーの企画開発に役立つ活用方法についてご紹介します。
・Part1:イメージスケールの成り立ち
・Part2:イメージスケールの進化
・Part3:CLEAR-GRAYISH軸の活用
・Part4:CMF開発への展開>
・宮岡直樹 弊社取締役
-プロフィール
1984年入社。工業製品やオフィス関連プロダクト、景観、住宅外装などの分野を中心に活動。2010年から2019年まで代表取締役。2011年から2016年まで中国・天津 南開大学濱海学院芸術学部客員教授などをを歴任。
著書「地域イメージを活かす景観色彩計画」共著 学芸出版
企画監修書籍 「配色歳時記」「心を伝える配色イメージ」いずれも講談社
SDGsが地球規模の課題になっている今日、私たちの生活様式や価値観もこれまでになく、「持続可能性」を意識したものに変容をせまられています。工業製品や建築・建材の分野においても、まっさらな新品至上主義から「経年変化」やエイジング」といった時間の経過によって味わいや魅力を増すCMFの感性的価値の創出が開発上のテーマになっています。今回のセミナーでは、CMFデザイナーとして経験豊富な安岡義彦氏をお招きしサスティナブルなCMFの価値創出の可能性にフォーカスし、商品開発やデザイン開発のヒントにつながる事例やアイデアについてプレゼンしていただきます。
■内容・プロローグ …大量生産、消費社会からの転換の必然について
・Part1:工業製品考察 …使い込まれた時間の経過から生まれるCMF価値について
[経年変化、経年劣化?の事例の検証と仮説]
・Part2:建材考察 …経年変化による外観への愛着の心理とは?
[フィールドリサーチからの比較考察と仮説]
・Part3:解決策…持続可能なCMF価値創出の為の3つのアプローチの提案
・まとめ…時間を刻むことによる変化、時間と共に価値を高めるCMFとは?
安岡義彦 Color with代表 CMFデザイナー・研究者
-プロフィール
武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業
株式会社川島織物、株式会社タイカ、寿屋フロンテ
株式会社で自動車をはじめとするプロダクト製品のCMFを多数手がける。
武蔵野美術大学 視覚デザイン学科・工芸工業デザイン学科特別講義講師
JAFCA主催のCMFセミナー講師などを歴任